基準振動解析 Gallery

4COX ー シクロオキシゲナーゼ+インドメタシン

【PDBデータ】PDB ID: 4COX. シクロオキシゲナーゼ+インドメタシン複合体
【基準振動解析】タンパク質のみの系で計算。基質はアニメーション制作の段階で付加した。
Mode No. 9.

【図の説明】シクロオキシゲナーゼをカートゥーン表示、インドメタシン(緑)は
空間充填モデルで表現した。

【メモ】シクロオキシゲナーゼ(COX)は、アラキドン酸からプロスタグランジンを生合成す る過程で働く酵素である。プロスタグランジンはある種の情報伝達物質であり、生体防御機構としての炎症や発熱をを引き起こしたり、痛みの増強、子宮の収縮、胃 粘液分泌促進などさまざまな生理活性をもつ。インドメタシンをはじめとするCOX阻害剤は、プロスタグランジンの生成を抑制することによって、抗炎症作用、解 熱・鎮痛作用、生理痛の緩和などの薬効をもつ。しかし、胃粘液分泌を抑えることで、下痢・腹痛などの副作用を引き起こすことがある。

主引用文献: Kurumbail, R.G., et al., Structural basis for selective inhibition of cyclooxygenase-2 by anti-inflammatory agents. Nature, 384:644-648, 1996.